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食あればワインあり、友あればスピリッツあり 2026年7月

食あればワインあり、友あればスピリッツあり 2026年6月

××月××日 台北で中華を味わう喜び

数年ぶりに台北の友人を訪ねることができた。さて、ご用意いただいたのは私の大好きな料理ばかり。というか、誰でもメニューを見ただけで、この豪華な一夕を羨ましく思うに違いない。前菜は、こりこりクラゲ、ヒマワリの種と雑魚の炒め物、そして、からすみとピータンが続いた。合わせたワインはドン・ペリニョン。これに続く料理とワインが楽しみになってきた。続いては、フカヒレの姿煮。こんなに大きなフカヒレは日本ではなかなかお目にかかることが少なくなった。形が整ったフカヒレは柔らかく口の中でとろりと溶けてしまいそうであった。それらを思う存分シャンパーニュといただいた。そして、カニ料理である。台湾でいただくカニはワタリガニの一種ですが、カニの味が濃く、勿論そのまま紹興酒漬けでも食べることがあるが、私は火を通したほうが好きです。中国料理のカニ料理で定番の、ふわふわの卵白と蟹の相性を楽しむことができる。この料理に合わせたのはシャンソン・シャブリ・プルミエクリュ・モンマン2023。鮮やかな黄金色で、柑橘類の香りに、ミネラル感があり、しっかりとした骨格を持ち、シャルドネの深みのある味わいに加え、シャブリらしい生き生きとした酸があり、樽熟による長い余韻を持つ素晴らしいワインであった。このところ、シャブリの天候は生育期間をとおして温暖で、遅霜の心配もなく絶好の条件のもと開花時期を過ごし、7月から8月の生育期間はシャブリとしては暑すぎるほどの気温となっている。そのため2023年はこの畑では9月上旬から収穫が始まっている。シャブリが心地よい酸だけのワインから、シャルドネの骨格を備えたワインとなっている。濃厚なカニ料理に合わせるのに十分なワインであった。 そして、続いたのが北京ダック。奇麗な黄金色を呈した北京ダックの皮を目の前でサーヴィスしてくれる贅沢を堪能した。

××月××日 台北で中華を味わう喜び

××月××日 大好きなオホーツクの毛蟹とシャンパーニュ

さて、4月から5月にかけてはオホーツク海の蟹のシーズンです。“流氷明け”という言葉が蟹の前につきます。厚い流氷に閉ざされたオホーツクの海に春がやってきたのです。毛蟹は流氷の下で北から運ばれてきたプランクトンをゆっくりと食し、その身にしっかりと旨味を蓄えてくれます。 さて、1㎏を超える旨味がしっかりとのった毛蟹に合わせるワインは、エレガントながらもコクのあるシャンパーニュかムルソー、コルトン・シャルルマーニュでしょう。ということで、今回は大好きなシャルル・エドシック・エッセンシャル・エクストラ・ブリュットを選びました。Mise en Cave 2019のこのシャンパーニュはなかなかこだわりを持っています。ピノ・ノワール44%、ムニエ34%、シャルドネ22%のブレンドで、瓶内熟成期間は36ヶ月以上と長い滓との接触期間により、ブリオッシュの香りがトップノーズに広がります。しっかりとした、味わいは、たっぷりと身の引き締まった毛蟹の味わいにぴったりです。私の毛蟹の食べ方は、蟹味噌にお醤油をたらしてソースにし、蟹の身をソースに十分絡ませていただきます。より、コクのあるワインが求められる食べ方です。是非、コクのあるシャンパーニュと一緒に試してみてください。

××月××日 大好きなオホーツクの毛蟹とシャンパーニュ
田辺由美 プロフィール (JSA認定 シニア・ワインアドバイザー)