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食あればワインあり、友あればスピリッツあり 2025年10月

食あればワインあり、友あればスピリッツあり 2025年10月

××月××日 ベルギー大使館での素敵な昼食

ベルギーには300以上のワイナリーがあることを最近まで知らなかった。EXPO2025大阪・関西にいらした、ワイナリーのオーナーと大使が主催する昼食会にお声をかけていただいた。 まずはワイナリーのDomaine du Chant D’Éole(ドメーヌ・デュ・シャン・デオール)について説明をさせていただきたい。産地はベルギーの南部、フランスとの国境からわずか5キロ、シャンパーニュ地方の中心地のランスから車でわずか2時間ほどの場所にあります。シャンパーニュやシャブリと同じように豊富な石灰岩を含む土壌で、高品質のシャルドネに適した条件がそろっています。そして、日当たりの良い南向きの斜面に18ヘクタールの畑には、シャルドネが97%、ピノ・ノワール2%、ピノ・ブラン1%の割合で栽培がおこなわれています。シャン・デオールとは“アイオロス(ギリシャ神話の中にある風を司る者)の唄”というロマンチックな意味を持ち、近くには風車があり、穏やかな風を大地に吹かせ霜害から守ってくれます。生産の主体は瓶内2次発酵のスパークリングで、18か月以上の瓶内熟成を行っています。 スタートはポーチドエッグとアスパラガス、モリーユ茸のソース。合わせたワインはシャン・デオール・ブリュット、シャルドネに2%のピノ・ブランをブレンドした、ブラン・ド・ブラン。リンゴや洋梨のような香りにヘーゼルナッツのヒントがあり、シャルドネによるエレガントな酸味が口中にアクセントを与えます。エッグをアスパラガスに絡ませると素晴らしいペアリングが感じられた。そして、シャンパーニュでよく出されるモリーユ茸が大盛だったのには心が弾んだ。次は私が大好きな舌平目にシャン・デオール・ブリュットを使用したソースと熟成ポテトのミルフィーユ。これもシャンパーニュで出される料理のひとつです。この料理にはロゼを合わせゆっくりと楽しみ、最後はベルギー・チョコレートで締めました。

××月××日	ベルギー大使館での素敵な昼食

××月××日 シャンパーニュの中心地ランスの大聖堂で楽しむペアリング

ランスで懐かしい友人とお食事をすることになった。何年ぶりのことだろうか?シャンパーニュのメゾンで長年仕事をしていた友が気楽に楽しめる地場のお店を紹介してくれた。軽くという私のリクエストに応えて、地元の人が楽しむ酒場に連れて下さった。 茹で卵にサーモンのムース、薄く焼いた脂身のグラタン風、軟骨のマリネ、そして脊髄をそのまま焼いた料理となんとも田舎料理のオードブル三昧だった。合わせたシャンパーニュはJean-Noel Haton(ジャン=ノエル・アトン)のブラン・ド・ブランとクラシック・ブリュット。この造り手は小規模なメゾンで、家族経営らしく、ブドウ栽培からシャンパーニュの製造まで家族が一丸となって行っている。 フランスでは特にレストランの引き合いが多く、ほとんどがフランス国内のレストランに売られている。しっかりとした味わいだからこそ、料理とのペアリングを楽しむことができた。

××月××日	シャンパーニュの中心地ランスの大聖堂で楽しむペアリング
田辺由美 プロフィール (JSA認定 シニア・ワインアドバイザー)